12月。街にはサンタがやってくる季節。
我が家にもやってきました。
サンタさんなら良かったんですが……
サンタではなく、コ・ロ・ナ!!!
今回は韓国語と全く関係のないコロナについての記事です。今後の参考にしていただければ幸いです。
はじまりは……夫。
ある土曜日。夫が喉の調子が悪い、倦怠感があると言い始めました。聞けば職場でコロナの感染者が出ていて、夫もその方と同じ空間で過ごしていた、もしかしたら自分もコロナかもと。
さて、ここで問題です。感染の思い当たる同じ空間とは?
1 飲み会
2 喫煙所
3 車両への同乗
正解は……
2 喫煙所
もちろん、そこで感染したかどうかも、その方から感染したかもわからない。でも考えてみたら喫煙所ってマスクを外した無防備な状態。危険なゾーンではないですか!換気扇あるから大丈夫、ではない。夫も煙草を吸いながら仕事について語り合ったと言うのです。黙食ならぬ黙喫の徹底が必要です。
取り急ぎ、しばらく家に籠れるように薬局とスーパーでポカリや冷凍食品、カップラーメンなんかを買いだめをしてきました。
嫌な予感は当たるもので38度以上の発熱となり、家にあった抗原検査キットを使ってみると見事陽性……。夫が職場に報告したところ、陽性確定には医療機関の診断か「医療用」抗原検査キットでの陽性判定が必要、もう一度検査し報告するようにとのこと。
我が家にあったのは「研究用」と書かれた抗原検査キット。時は土曜日の夜。医療機関もやってなければ、「医療用」抗原検査キットを置いている薬局の薬剤師さんたちも不在。翌朝、県の「コロナ相談窓口」に電話するも日曜日に見てくれるところはなし……。
日曜の朝、電話で在庫を確認した遠くの薬局で2本手に入れました。お値段1本2000円弱。その後、子ども達の陰性確認などにも必要で追加購入し、結局検査薬代で1万円ほどの出費がありました……。
夫が自分で検査するとやはり陽性。
やっとこ陽性確定になり、職場からは「〇日までは自宅待機」との指示が出ました。
ここでひとつ教訓:自宅に「医療用」抗原検査キットを備えよ!
症状も軽く、基礎疾患があったりしなければ医療機関の受診は必須ではないものの、陽性の判定には国の承認を受けている「医療用」抗原検査キットが必要。自治体により症状がない場合は無料で検査してくれる検査センター、軽症なら郵送で検査キットを配布してくれるなどの対応もあるようです。
コロナ、封鎖できませーん。
我が家、新婚当時に建てたため「家族仲良くオープンに」な造りになっております。夫婦喧嘩したら…とか子どもたちがめっちゃ反抗期になったら…とかあまり考えずに建てててしまったので完全な個室というのが少ない。
唯一1階にある個室、客間に夫を閉じ込めました。1階のトイレは夫専用。
とは言え、トイレに行くにはリビングを通過するし玄関に出るドアも触る。お風呂はひとつ。食事は極力、紙皿や割りばしを使ってもらったし、本人もアルコールティッシュで拭きながら歩いてましたが……やっぱり食事を提供していたわたしがうつらないのは難しかったようです。
夫に遅れること2日。
喉に違和感。痛いわけじゃない。痛くはないけどこれは確実に「何か」が体内に入った合図。何年振りかに味わう、発熱前の懐かしい悪寒。
体中の免疫が頑張って作動していた様子はあったものの、こぐま菌vsコロナ菌の戦いにあっけなく敗れ、チーン……。
ここで元気になってきた夫と隔離交代。一瞬はわくわくしたんです。ひとりの空間を与えられ、ここから出てはいけない、ご飯も作ってはいけないなんて~って。手を伸ばせば積読の山、観たい作品いっぱい詰まった魔法の箱(その名はパソコン)……もしかしてこれぞわたしの憧れていた生活なんじゃないか、って。
はい、浅はかでした……。そんなわたしをあざ笑うかのように熱が上がり、体中が痛い。眠りについて起きたらまた痛みが始まる、という地獄のスパイラル。これは拷問なのか……。本を読むどころか携帯さえも見れない2日間。
それでも不思議とある食欲。両家の母たちが差し入れてくれたお弁当を食べては寝るという生活が続きました。熱は下がっても頭と喉が痛い。相変わらず体はだるい。結局5日ぐらいはベッドとお友達でした。
ここで2つめの教訓:ひとりの時間を満喫なんて考えは甘い!思った以上にコロナは辛い!
躊躇なく突っ込め!
わたしも自宅で検査をしようと検査薬を自分でお鼻に突っ込んだのですが、自分可愛さのあまり、ぐいっとできなかったんですね。ちょいちょいってお鼻を中をこすった程度。結果1本2000円の検査薬を無駄にしました……。
あら、陰性。
この状況でコロナじゃなくてインフルとか、ただの風邪なんてありえないだろう。うすうす検査の仕方が悪かったんだろうとは思いつつ万が一インフルってこともあるので、夫に近所の内科に連れてってもらいました。
事前に症状や経過を電話でお話して、病院の駐車場に停めた車の中で待機してると先生が。
「じゃぁね、こぐまさん。インフレエンザとコロナ両方の検査をしますからね。」
有無を言わさず容赦なく、鼻へ~
うぁぁー!え、まだ?まだ?
余りの痛さに腰が引けるも「逃げないで!」といつもは穏やかな先生に怒られる40代のおばさん。
やっと、やっと終わったと思ったら反対の鼻からもう1回。
うぅううぅう……涙
はい、もちろんコロナ陽性でした。
ここで教訓:鼻から検査は決死の覚悟で挑め!
育児放棄?
同居家族がコロナ感染した場合も今は「2日目、3日目に連続で検査をして陰性ならば登校できる」と子どもたちの学校からは言われていました。受験生である長男はほぼ自室で過ごし、わたしたちとの接触が少ないこともあり、陰性を確認して登校させていただきました。
娘の小学校からは「陰性を確認できれば登校できることになってますが……」と遠回しに来ないでください電話が……涙。娘は非常に元気で陰性も確認しましたが、わたし達の待機期間が終わるまで自宅で過ごしました。
娘には感染させたくなかったのでご飯も離れて食べ、ほぼ1日中YouTubeにゲームという生活をさせざるを得ず……。学校の算数の授業だけは録画して送ってくれたのでそれを見て勉強している姿も見られましたが……なんだか壮大なネグレクトをしているような気持ちがして娘には申し訳なかったです。
そのかいあってか娘にも感染なく(もちろん息子も)夫も無事に出勤し、やっと通常の生活が戻ってきたところです。まだ鼻声で匂いはよくわかりません。
夜中のみかんは蜜の味
お互いの実家からの差し入れでどうにか持ちこたえられました。味覚がよくわからない時期もあったのですが、甘いみかんだけはすごくおいしくて夜中にベットの中でもぐもぐ。何よりも美味しいごちそうでした。
そして県から届く支援物資。(要申請、自治体や感染状況によって条件あり)
段ボールにぎっちり詰まった食品。換算すると1箱5,000円はするのではないでしょうか。届いたのが少し具合がよくなり始めたときだったので、懸賞にでもあたったかのようにテンションあがってしまいました。
そして最後の教訓!コロナは突然やってくる。元気なうちに備えよ。
どこか他人事だと思っていた、なんとなく大丈夫と思いたかったコロナ、それはある日突然家に入り込んできました。そして一度家に入ってしまったら家族への感染を防ぐのは難しい。何より発熱して体調の悪い状態であれこれ考えたり対応するのは大変です。
万が一コロナにかかってしまったらどうするか、事前にシミュレーションして万全の態勢で迎え撃つことで慌てず療養に専念できるかもしれません。みなさんも感染予防対策を万全にして年末の忙しい時期、お体に気を付けてくださいね~。
こぐま