こぐまの解放日誌

自分のことを見つめ直す時間。韓国語とわたし。

韓国語、話せますか? せっかくの勇気を無駄にしないために

こんばんは。どうにも家族がいる休日は勉強できないこぐまです。

何をしたのか記憶にないまま土日が過ぎていきました。

 

さて、今日は韓国語を話すということについて書いてみようと思います。

 

みなさんは韓国語、話せますか?

はい!話せます!と自信を持って答えた方、かっこいいです。留学や韓国で暮らしていた方でないとなかなか「話せます」と言い切ることができないのがわれわれ日本人ではないでしょうか。

 

そういうわたしも未だに「韓国語できます」が言えない未熟者です。

日常会話、ビジネス、流暢、ネイティブとかいうレベル欄が合っても日常会話に〇をつけていいレベルなのかわかりません。

せっかく学んでいる韓国語、いつかは「わたし、ペッラペラですけど!」って言える日のために最初の一歩踏み出しましょう。

 

 

教科書だけでは話せなかった

前回お話したように韓国語歴のなが~いこぐまですが、そのうち10年以上をテキストのみでやってまいりました。テキストについているCDさえ開封せずに。そもそも「音声で学習する」という考えがなかったのかもしれません。目で見て書いて覚える、昔ながらの学習法です。

 

教室に通っていたころは週1、子どもを産んでからは月2回程度のレッスンで雑談は日本語で……でしたからいわゆる말하기(話す)ということに関しての学習はしていませんでした。するとどうなるか。知っている単語は増えて文章も読めるようになる、でもある日突然、韓国語が口から溢れ出て来た!なんてことは決してないわけです。

 

……結果、わたしは10年以上経っても話せないままでした。

そう、教科書だけの勉強はもちろん韓国語を読んで理解できるようになります。やればやったぶんだけしっかりした文法の基礎が身に付きます。でも、それだけでは話せるようにはならなかったのです。

 

 

いきなり実践!のリスク

国語学習者が1度は訪れたい新大久保。

こぐまも韓国語を学び始めたころから数えるほどですが、行ったことがあります。ハングルで書かれた看板、韓国料理、独特の匂い、飛び交う韓国語……。お店で席につくと変に落ちつかない人になってしまいます。

 

「韓国語、話すぞ」

 

特別任務を遂行しようとしているわけですから。どの料理を注文するかということよりも「なんて話しかけようか」で頭がいっぱいの不審者なんです。そして考える。

 

店員さんを呼ぶには

「チョギヨ~」

なのか

「ヨギヨ~」

なのか……

 

迷っているうちに「何にしますか~」と流ちょうな日本語で話しかけられ、「あ、あ、ビビンバで……」と日本語で注文。

 

それなら「물 좀 주세요(お水をください)」攻撃だ!と思っても水はボトルで来てるし……。

 

今度こそはと「화장실 어디예요?(トイレはどこですか?)」と勇気を出すも「あそこです~」と日本語で返されて、絶望というお土産をもって帰ってくるなんてくるのがいつものパターンでした。(ちなみに先月、数年ぶりに行った新大久保でもさほど状況は変わりませんでした)

 

そしてこれは「話せない」「話すのがこわい」という恐怖へと変わっていました。

 

何がいけなかったのか

普段、口から出していない韓国語をいきなりネイティブに向かって話そうということ自体が危険行為でした。まったく練習もしていないのに国際大会に出てしまったわけです。

しかも会話はキャッチボール。もし一言目を投げかけることに成功したとしても、相手から返ってくるボールはどんな変化球かもわからない。そんなものをキャッチする準備はできていないのですから。

 

そのくせ「正しい韓国語」を話さねば、というようなおかしなプライドだけは持っていた。ボロボロになって帰ってくるのは当然でした……。

 

(ただし、この方法もOKな人がいます。ポジティブな方。普段から誰かと会話するのが大好きで、日本語でガンガン話しつつ知ってる韓国語を織り交ぜて話すことで「わたし、話せた!」と自信を積み上げられる方はどんどん実践を積んでください。語学ではそれがいちばんの武器です。)

 

じゃあ、どこから始めるか

最近はオンラインで声だけ、あるいは顔を見ながらでも知らない人とも交流できる時代。いきなりネイティブのボイスルームだとか話せる人たち複数での会話に飛び込んでしまって「話せなかった」と落ち込んでしまう姿も拝見します。せっかく勇気を出したのに……と深い傷になりかねません。

 

わたしもいまだにボイスルームに入る勇気はありません。

 

「話したい!」「話せるようになるぞ!」と思ったら、まずは安心して「話せる」環境、「話させてくれる」相手を選ぶことが大切ではないでしょうか。それにはやはり、最初は1対1から。日本人の先生や日本語の堪能な韓国人の先生がベストかなと。

 

わたしは「話せるようになりたい」と思った3年前からカフェトークを利用しています。

初めての方へ|カフェトーク[Cafetalk]

 

15分500円からくらいで、比較的お手頃な価格でレッスンが受けられますので自分に合った先生を見つけられるといいですよね。(決して回し者ではありません。)

 

 

もちろん、自分でそういう場を作るのもありです。「間違っても大丈夫」「とにかく話す」という雰囲気の中で少しずつ「話す」ということに慣れていくのが大切なのかなと思っています。

 

最近はmocriでおしゃべりルームを開いてくれている方もいますから、「日本語もOK」だったり、いつも交流している方のルームに入ってみるのもいいですね。わたしもそう遠くないうちに、そんな「はじめの1歩」のお手伝いができるようなことをやってみたいなって思っています。

 

安心して間違えられる環境で

「話す」ことへの自信をつけていく

 

そして言いたかったのに言えなかった表現を練習して

次回は自分の口から出してだんだんと自分の言葉にしていく

          (復習しない女、こぐまは実はこれができていません。)

 

忘れてはいけないこと

わたし自身、感じたことをそのまま韓国語で表現するには程遠い発展途上にあります。

そんなわたしが言うのもなんですが……。

 

お伝えしたいのは、「実力の階段」はまっすぐではないということ。昨日1段上がったから明日は2段目というわけにはいかない。たったの〇週間で韓国語がペラペラに?なんて上手い話はないんじゃないかなって。

 

韓国語の말하기道についてイメージするとき思い浮かぶのは「幅の広い螺旋階段」

しかも踊り場もかなり広め。

 

ほいっほいって簡単にあがれないし、ましては2段抜かしとかもできない。すこし進んだなって思ったら変化を感じない踊り場がある。しかも螺旋状だから自分が今どこにいるのかよくわからない、そんな感じです。

 

言いたいことが言えなくて、もどかしくて泣きたくて。今や大御所の先生方や憧れのあの学習者さんたち、誰もがきっとそんな思いをしてきたはず。もちろん、わたしも日々そんな気持ちを味わっています。

 

だから、今日話せなかったからって落ち込まないでください。

 

韓国語は外国語。わたしたちは外国人。話せなくて当たり前。すぐには話せないかもしれないけれど少しずつ一緒に階段を上りましょう。話すことでしか話せるようにはならないから。険しい道のりを共に進みましょう!

 

そうそう、シャドーイングや音読といった「話すための基礎練習」もお忘れなく。

 

以上、韓国語学習者を勝手に励ます応援団、こぐまでした。