こぐまの解放日誌

自分のことを見つめ直す時間。韓国語とわたし。

退職から1年経ちました!

3月ももう終わり。

わたしが「安定という命綱」を外して自分の足で歩き始めてから1年という月日が流れようとしています。この1年のこと、これからのこと…書いてみようと思います。

 

退職についての記事はこちら↓

 

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やった~自由だ~!

2022年3月31日。

退職の日を迎えたわたしの心はスッキリしていました。

 

自分の意志で決めたこと。

辞めたくて仕方なかった苦しい日々。

 

わたしの新人時代を知る方と挨拶をかわした時以外は涙が出ることもなく、「やった~!自由だ~!」と両手を挙げて職場を去りたいような解放感に包まれたのです。

 

あれ?そんなに変化ない?

4月初旬に親への感謝も込めて温泉旅行。

その後気が緩んだのか体調をくずしたりもしました。

 

もう職場に出勤する必要はありませんが、子どもたちの登校もあるので朝早く起き、12時になるとお昼を食べ…と規則正しい生活でした。

 

なかなか「だらだら」するというのが苦手(変な罪悪感が…)で、「~しなければ」癖があるので

 

好きなことだけして生きて行く

 

というのとは程遠いもの。

 

髪型はインナーカラーを入れるという冒険をしたものの、ネイルはやっぱりピンク系。

人ってそんなに簡単には変わらないということを実感する日々でした。

 

自由と引き換えに…

自分なりの自由を手に入れたわたしではありますが、秋ごろになると「ある感情」がでてきます。

 

それは…「焦りと不安」

 

1年間はゆっくりしようとは思っていましたが、今までずっと働き続けてきたわたしにとって、どこにも所属していない自分が不安になり始めました。

 

街で働く皆さんが、twitterで「シフトが…」「今日は残業」とつぶやく皆さんがキラキラとまぶしく見えていました。

 

もしかしたら……このままなんの仕事にもつけずに老いて行くのではないか……

 

そんな焦りが自分を卑屈にさせたことも。

夫の何気ない一言に「わたしが働いてないからそんなこと言うんだ」って被害妄想全開の時期もありました。

 

自由であるということは不安と焦りが伴うもの

大切なのは「自由である自分」を認めること

 

…というわけでわたしはそんなに自由を謳歌できませんでした。

 

自分の韓国語への自信

退職を決めたわたしの心には

 

いつか韓国語に関する仕事をしたい

 

という気持ちはありました。

 

でも…まだ仕事にできる段階ではない、と思っていました。自分の韓国語に自信がなかったから。

 

それはハン検1級合格後も同じでした。

皆さんからは合格へのお祝いの言葉や身に余る称賛を頂戴しましたが、その度にいやいやとんでもない……と震えあがっていました。

 

この人、これで1級なの?

 

どこかでご一緒した時にそんな風に思われてしまうんじゃないかって。

 

そこで自分の韓国語立て直し大作戦を実施しました。

発音変化、初級テキスト、そして「教える」という視点へのアプローチ。

 

いまは多忙により途中になっているし、もちろんまだまだ足りないことだらけですが、でも明らかに自分の気持ちが変わりました。

 

わからないままにしておいたから不安だった。

「知らない」を放置しておいたから恥ずかしかった。

 

なにか行動を起こせば、微々たるものでも変化は起きる。

そう思います。

 

 

そして今……

ずいぶん長い間もったいぶってしまったかもしれません。

1月末にこんなご報告をしたきり……。

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1年はゆっくりと……と思っていたはずですが、焦りや不安もあって年末にお仕事探しを始めました。

 

産業翻訳の会社に数社登録していただきましたが、いまのところこちらはお仕事なし。

 

ウェブトゥーン翻訳の会社のトライアル&面接を経て、合格をいただきフリーランスとして漫画翻訳のお仕事をいただいています。

 

偉大なる先輩方がいらっしゃるこの世界。ご挨拶もせず申し訳ありません。こっそりツイートを拝見して参考にしております。

 

ローカライズ、設定集、週に〇話…先輩方のやりとりを見て、「わたしにはとても無理だ」と最初は考えていない世界でした。漫画が大好き!とかウェブトゥーンをいつも読んでる!っていう自分がそんなお仕事をできるはずがないと。

 

でも、いまそのお仕事をしています。それは「やってみよう」と言う気持ちにチェンジしたから。「チャンスがいただけるなら精いっぱい頑張ってみよう」と思えたから。

 

常々感じていることですが、「どうせ無理」「わたしにはまだ早い」そう思っている間は絶対にできない。できない理由を探して自分にブレーキをかけているわけですから。

 

韓国語力、日本語力、翻訳力、語彙力、ウェブトゥーンに関する知識、愛…まだまだすべてが足りないわたしではありますが、担当させていただいている作品には愛と責任を持っております。苦しいけれど楽しいです。

 

思ったとおり大変です。先輩方はいろんなことに神経をくばり、あのスピードでこんな大変なことをやり遂げているのかと思うとみんな神に見えます。毎話毎話ひぃひぃ言いながら時間をめちゃくちゃかけながら、それでもミスがあったり、全然ダメな仕上がりなんじゃないかって不安になったり。

 

お仕事を頂いている会社にはほんとに感謝しかありません。経験のないわたしを採用してくれたこと、未熟なわたしに丁寧に対応してくれること……。

 

何より「自分の韓国語を仕事にできた」という事実がわたしの自信になっています。初心を忘れずに成長していきたいと思います。

 

自分の仕事に対する誇り

韓国語を勉強していることは以前の職場では1度も口にしたことがありませんでした。聞かれることもなかったし、「韓国語できます」という自信がなかったんです。

 

そして約1年ぶりの先輩方との食事。

きっと「なにしてるの?」という話題になるだろうから、今の仕事のことを話そう。驚くだろうな……なんて勇んで出かけましたが……

 

先輩から言われた言葉は……

 

 

 

 

チーン……

 

↑こんなふうにTwitterでは強がっていますが数日落ち込みました。

 

 

でもこの言葉にウソはありません。

 

 

自分の手で掴んだ仕事。

誇りと責任と愛を持って頑張っていきます。

 

まだまだ最初の一歩を踏み出しただけ。やりたいことはたくさんあるし、叶えたい夢もある。

どう歩んでいくかはこれからの自分次第。とりあえず第一歩。

 

 

いつも応援、励ましありがとうございます。

皆さんのおかげで「韓国語を仕事にする」という1つの目標を達成できました。

 

春。新しい生活が始まる方も今までと変わらない方も……自分なりのペースで歩めることを応援しています。                       こぐま