こぐまの解放日誌

自分のことを見つめ直す時間。韓国語とわたし。

歳だから…って言っていませんか?高齢者が主役のオススメ作品

「あと10年若かったら……」「もうこんな歳だし……」

 

言ったことある人~?

 

は~い!と元気よく答えたそこのあなた!

今回はそんな方にオススメしたい、ハラボジ(おじいさん)が主人公のドラマ&ハルモニ(おばあさん)が主役のマンガを紹介します。

 

作品の良さをお伝えするために(お伝えできるかどうかは不明ですが)

ネタバレに該当する部分もありますので、知りたくない方はご注意ください。

 

 

ドラマ「ナビレラ」

www.youtube.com

 

もともとお友達イチオシの「인샌 드라마」(人生最高のドラマ)ということで、ネットフリックスのマイリストにはずっと入っていました。

 

でもなかなか開封していなかった。

なぜか。

 

おじいさんがバレエ?

「わかっていても」のあのソン・ガンか~

 

という思いがあったから。

 

わたしの中のつまらない固定観念が、どうしてもおじいさんとバレエを結びつけること妨げたのです。

 

それに「わかっていても」では目で女性を落とす色男、ソン・ガンとおじいさんの並びがどうにもミスマッチな気がしていたんです。

 

設定に無理があるんじゃない?なんて勝手に判断したこと、ごめんなさい!

 

同じように思って観ていなかった方、すぐ開封してください。

騙されたと思ってとりあえず3話まで観てください。(騙したらごめんなさい……)

 

結果、こぐまにとっても「人生ドラマ」と言えるほど大好きな作品になりました。3話あたりから毎回、涙じわじわの温かいストーリーです。

 

あらすじ

3人の子どもを育てあげ妻と暮らす70代のドクチョル。

若い頃は生活が苦しく必死で働いた。

定年後の余生を穏やかに送っていたが、友人の死をきっかけに自分の人生について考え始める。

 

本当はやりたかったのにできなかったこと。

 

ドクチョルにとってのそれはバレエだった。

偶然通りかかったバレエスタジオで踊るチェロクに心を奪われ、幼い頃に習うことの許されなかったバレエへの気持ちが大きくなる。

 

高齢者がバレエを始めるなんてとんでもないと思っていたスタジオのオーナー。しかし毎日通いつめる熱意に押されてドクチョルを迎え入れ、スランプに陥っていたチェロクに指導を任せる。

 

最初は教えることに乗り気でなかったチェロク、その年でバレエなんて……と大反対をする家族、周囲の人たちは熱心に練習を重ねるドクチョルの姿に心打たれ、段々と変わっていく。しかし、ドクチョルには刻々とある危機が迫っていた……。

 

おすすめポイント

「おじいさんとバレエ」の組み合わせについては、わたしもそう感じてしまったように主人公の家族も最初は受け入れられません。いい年して恥ずかしい!なんで今さら!と家族会議まで開き大反対。

 

妻にいたっては反対のあまりに残酷な行動にまで及びます。

 

最初に感じた違和感は視聴者であるわたしも主人公を取り巻く人々も同じ。だからこそ、同じ目線で物語のスタート地点に立てました。

 

そして「ソン・ガン」のイケメン過ぎ問題。

結果……大丈夫でした。最終回まではイケメン封印してます。

 

最初は「じいさんにバレエなんか教えられるかよ」とふてくされていたチェロクが段々とおじいさんを慕い、本当の祖父と孫のようになっていく姿、最高です。

 

個人的に好きなシーンはチェロクが嫌いなニンジンを別皿によけて食事をするシーン。

向かいで食事をしていたおじいさんが、そのニンジンを食べていく。なんてことないシーンだけど信頼がなかったら誰かの残したものは食べられない。胸の熱くなるシーンでした。

 

そしてなんと言ってもこのドラマのイチオシポイントはセリフ!

 

登場人物ひとりひとりがそれぞれ名セリフを残します。わたしの推しはドクチョルの三男。医者だった彼がボロボロのサンダルをいつまでも履き続ける理由。ぜひチェックしてください。

 

すべての登場人物にスポットが当たるといっても過言でないこのドラマ。次々新しいドラマは出るし、時間もないので同じドラマをもう一度観ることはほぼないのですが、このドラマに関してはまた観たい。名セリフを書き出したいと思っています。

 

マンガ「팬인데 왜요」

 

series.naver.com

 

ウェブトゥーンからもひとつオススメを。

 

推し活に年齢制限はない!!

推しがいる人も推し活経験のない人も楽しく読める作品です。

 

こちらの主人公は70代のおばあさん。ハルモニが主人公のマンガなんて異色ではないでしょうか。

 

若くして結婚し、姑にいびられ、家事や育児に追われた日々。

今は頑固な夫との2人暮らし。

 

いつも誰かのために生きてきて自分の「好きなこと」なんて考えたことのなかったハルモニ。無気力な老後を過ごしています。

 

ある日、初めて聞いたアイドルの曲。まるで自分の気持ちを代弁してくれているようで涙が止まりません。。それからハルモニの生活は一変します。

 

推し活をスタートするのです。

 

携帯をスマフォに変え、動画を観たりSNSで他のファンと繋がったり……どれもがハルモニにとっては初めての経験。

 

同じアパートに住む小学生や孫の助けを借りながら

頑固な夫にばれないように

灰色だった生活が少しずつ色づき始め自分のために生き始めます。

 

すべてが順調なわけではありません。

SNSでありがちなトラブルに巻き込まれたり夫にばれてしまったり。

ハルモニの推し活はどうなるのでしょうか。

 

心躍る大好きなものがあること

自分の人生に潤いが与えてくれる存在があること

その尊さを改めて確認できる作品です。

 

 

遅すぎることはない

40代のわたしは20代の自分を振り返り

 

あんなに若かったのに

なんだってできたのに

時間だってあんなにあったのに

何に怯えて行動できなかったんだろう

 

そんな風に思うことがあります。

 

でも、もしかしたら60代になったわたしは今の40代の自分を振り返り、同じように思うかもしれない。

 

「今」はわからないこと

失って気づくこと

 

人間だれでも人生にはタイムリミットがあるし、確実に老いていく。

 

でも、たとえ70代でも100歳まで生きるとしたらあと30年。

もちろん体力や記憶力に限界があるだろうけど。

今なら遅くないかもしれない。

 

70歳で高校生になった方

80歳でアプリを開発した方

90歳で陸上の大会に出てる方

 

高齢者の方が輝いている姿は未来に対する希望を与えてくれます。

あなたたちも、もっと頑張れるよって背中を押してくれます。

 

いくつになっても夢中になれる何かに出会えるっていいなと思わせてくれる作品、ぜひお時間があったらご覧ください。