9月の始まりとともにチャレンジしていたのは翻訳実務検定。通称TQE。
翻訳実務検定って?
TQEについてはこちら↓
翻訳会社であるサン・フレアさんが実施する産業翻訳の試験です。こちらに合格すると「翻訳実務士」としてサン・フレアさんに登録することができます。
こぐまの過去の受験歴は……(70点で合格)
第96回 66点
第97回 64点
そして今回が99回。3回目の挑戦です。
(韓国語試験は毎回実施されるわけではありません。)
韓→日翻訳、日→韓翻訳の試験がありますが、わたしは韓→日を受験しています。
法律やニュース記事、定款などさまざまな分野から出題されますが、もちろん試験開始日午前0時まで、何が出るかはわかりません。
今回は9月1日午前0時から9月5日の午後3時までが試験期間でした。
受験者はこの期間内に翻訳したものをアップロードし、課題提出をします。
今回の試験は……
詳細は控えますが、経済に関する記事の翻訳でした。
TQE対策としてニュースは1日1記事翻訳するとか言っていたのですが、結局ひとつもやらずに当日を迎えてしまったので、課題を見た瞬間、あぁやっぱり対策しておけばよかったと思ったのは言うまでもありません。
試験初日の午前中は、何も考えずとりあえず日本語を韓国語に変えていく下訳作業をしました。
そして、午後……はやくも「これ、今回も無理じゃない?」と戦意喪失、呆然としていました。
経済のニュースは一番苦手な分野です。日本語で読んだってわからないのを訳せるだろうか……と。
とは言え、もう試験は始まっている。
やれるだけやらねばということで、気を取り直して調べまくりました。
え、そこから?と思うかもしれませんが、わたしがいちばん先に読んだのはこの2冊。
マンガもあり、小学生向けになっているので、何もわからない状態からなんとなくそういうことかなっていう感じは掴めました。
その後はひたすら検索です。単語や表現が実際の記事ではどのように扱われているのか、漢字語にできるけれどそのまま使えるか、などなど。
とりあえず形にはなったけど、まだ意味が取れていないかもしれないということで、その方面に詳しい方から経済についてのお話を聞いたりもしました。それでも、わたしの理解は100%にはなりませんでした。
これ以上はもう無理だというところまでまとめてから、辞書を引きながら誤字脱字、漢字間違い、表記の確認をしました。使った辞書はこちら↓

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そして5日の午前中のうちに送信完了!!
そうしてわたしの3回目のTQE受験は終わりました。
受験した感想
いままでの2度の試験とも、あと数点というところでしたが
余計な言い換えが多い
という指摘があり、どうしたらいいのかと途方にくれていました。自分ではよかれと思って言い換えていたから。
ただ、事前のTQE対策講座を受けたあとに、なんとなくぼんやりと見えた気がしたんです。今まで言い換えた根拠がなかったんです。「こうしたほうがいいかなと思って」という感じ。
今回はひとつひとつの単語を日本のメディアでも使われているのか確認しました。
もちろん、判断に迷った箇所もあります。そして、怖いのが見直ししながらも自分では合っていると思いこんでいる呪いがあるんですね。
今までの試験で、「講演」とすべきところを「公演」としていたり、というミスがありました。自分のミスを自分で発見することの難しさを感じました。
それから、普段まったく関心がないことについて、知識がないことについての翻訳は本当に難しいということ。日本語、韓国語以前に内容を間違ってしまう可能性が大です。日頃からさまざまな分野に関心を持って勉強をしなければいけないと改めて痛感。
ただ、今までのつめの甘さを克服すべく、確認に時間をかけました。そして、とりあえず今の自分にできる最高の翻訳をしたという気持ちで課題を提出することができました。
これから受験するみなさんには、
- 普段からいろいろな文章に触れておくこと
- ニュースは日常的に読んでおくこと(日本語も韓国語も)
- 事前の対策講座があれば必ず受講すること
をおすすめします。
試験結果の発表は10月下旬。
もし、だめでもまた受験しようと思うくらい、今回は楽しく課題に取り組めました。