こぐまの解放日誌

自分のことを見つめ直す時間。韓国語とわたし。

그림책 読んだらちょっぴり涼しくなる? 夏にぴったりの韓国絵本

連日、 溶けてしまいそうな暑さ。

 

猛暑にコロナ、夏休みを迎えてお子さんと過ごすお母さんたちの悲鳴が聞こえてきます……(わたしも含め)

 

そこで今日は、こんな夏にもってこいの、読んだらちょっぴり涼しくなる韓国の絵本を3冊紹介します!

 

 

まず最初は……韓国の絵本と言えばこの方、ペク・ヒナさんの『天女銭湯』!

ペク・ヒナ作 長谷川 義史訳 ブロンズ新社

かあちゃんに連れて行かれた銭湯でドッチちゃんが出逢ったものとは……。

 

銭湯が舞台のこの絵本。風景は日本のそれとも似ていて懐かしい夏の日を思い出します。絵本とは言っても主役は絵ではなく人形たち。人形制作や撮影もご本人がこなすというペク・ヒナさん。アニメーションを学んだ経歴、自称「いたずら人形作家」という作家のプロフィールに納得しました。人形たちの表情がすごいんです。「見て、これぇ」「やだぁ」と子どもと言い合いながら、1ページ、また1ページとめくるのが楽しくなる絵本です。日本語の文体が関西弁なのも世界観にベストマッチ。韓国ではミュージカルにもなったそうです。

 

最初は主張強めの表紙に「こわい……読まない」と言っていた娘。

読み終わると、わたしの「なんちゃって関西弁」を真似してすっかりハマっていました。

 

つづいては、こちら!

ペク・ヒナ作 長谷川 義史訳 ブロンズ新社

あつくてあつくてねぐるしい夜、ついにお月さんまで溶けちゃった!

同じくペク・ヒナさんの『お月さんのシャーベット』

 

主人公はおおかみ?それとも犬?のおばあちゃん。

他の動物たちもクセ強めなタッチのイラスト。こちらの絵本もまた、ただの絵本ではありせん。実際の小物を使ったセットとイラストのコラボなんです。(伝わったかな…)

先ほどの『天女銭湯』とはまったく違うテイストというのが非常に興味深いです。

 

まさに今年の夏のように暑くて暑くて寝苦しい夜。ついにはお月さんまで溶けだしてしまいます。どの家もエアコンに扇風機、電化製品をフル活用して過ごす夜。突然、停電になったからさぁ大変……。

作者の環境への思いもこめられた作品です。

 

最後はこちら!

『しずかな夏休み』 キム・ジヒョン作 

 

イラストレーターやグラフィックデザイナーとして幅広く活躍するキム・ジヒョンさんの夏の思い出から生まれた絵本。

 

独特な色合いで少年の過ごした夏休みが描かれています。

この本のいちばんの特徴は、普通の絵本にあるべき〇〇がありません。しかし、そのことによって、絵本の世界にぐいっと引き込まれていきます。

 

情報や音に囲まれて過ごす毎日。目の前の世界だけに集中して自然と心静かになる、そんなヒーリング効果があるようです。

 

口から「暑い」しか出てこない、どこにも行けない、そんな夏ではありますが涼しいお部屋でお気に入りの1冊を見つけるのはいかかでしょうか。