こぐまの解放日誌

自分のことを見つめ直す時間。韓国語とわたし。

映画『ベイビー・ブローカー』を観てきました。태어나줘서 고마워. 生まれてきてくれてありがとう。

今週は最高気温39度の予想が連続で出ていました……。

39,39,39、39と並んだ週間天気予報を見るだけで暑い1週間。

 

7月最初の日、韓国映画『ベイビー・ブローカー』を観てきました。

レディースデイということもあって、全員女性、しかも私よりオンニの方々のグループが目立ちました。

 

内容についてはネタバレのないように書きたいと思いますが……

感想というのを述べるのが難しい映画。赤ちゃんを取引するという鮮烈な題材ながら心の中が静かなんです。感情を大きく揺さぶられるとか号泣するとかではなくて。きっと韓国人俳優陣の自然な違和感のない演技があってのことだと思いますが、ゆっくりとこころに染みこんでくるような作品でした。

 

そんななか、わたしの心に残ったのは

 

「태어나줘서 고마워」

生まれてきてくれて ありがとう

 

という言葉。

 

未だにわたし自身、映画全編を100%聞き取れる自信がないし、字幕が出ていると自然に見てしまっていることもありますが……このセリフだけなら韓国語初心者の方も聞き取れるはず。

 

この言葉にぐっと来たんです。

その時思ったのは、もしこれが洋画で耳から入るのは全くできない英語で、字幕だけを頼りに同じようなセリフのシーンを見たらわたしは同じように涙が出たのか、ということ。

 

韓国語を韓国語として、耳から入れてそのままのかたちで自分の心に直接届いたからこそなのではないかと。

そしてこれこそが、他の国の言語を学ぶということの醍醐味なのではないかと実感しました。

 

昔、「英語が話せれば〇〇億人と話せる」というCМがありましたが、外国語ができればその言語を話せる多くの人と繋がれる。

でも、それと同時に他の国の人が考えていることやそこに広がっている世界、今まで字幕や通訳、翻訳されたものでしか味わえなかったものを自分の目で、耳で、心で体感することができることが大きなおまけとしてついてくる。

 

だから語学はやめられないのかもしれません。

 

じつは、こっそり言いますと、本日わたしの誕生日です。

若い頃は多くの人に祝ってもらいたくて、特別な一日にしたくて必死でしたが、今は誰にも知られずに普通のなんでもない一日を過ごすのも悪くないと思っています。

 

ここまで何十年も生きて来た私に

満点ではなくてもいつもそれなりに頑張ってる自分に

 

태워나줘서 고마워 !!!