2022年6月、ある韓国ドラマに出逢いました。
セミの鳴く声が聞こえ、夏の暑さを画面から感じられるような、そんなドラマです。家族で黙々と農作業する姿、会話のない食卓、外の景色をぼんやりと眺めながら酒をのむ男性……。退屈なドラマだと、すぐに観るのをやめてしまった人もいるかもしれません。
でも、私はこのドラマの中で流れる、ゆっくりとした時間に引きこまれていきました。主人公の抱える満たされない想い、生きづらさに深く共感しました。
私自身の話になりますが、2022年3月、長年勤めた職場を退職しました。何かと制約の多い職業でしたので、4月からは自由を満喫できるだろうと期待していました。自由に生きる自分を思い描いていました。
まもなく退職から3か月。
現在の私の生活はというと、6時に起き、8時30分には作業を始め、正午にお昼を食べ……と規則正しく生活し、手帳にはチェックリストを作り「やらなければいけないこと」に追われています。
環境は大きく変わったのに、時間はたくさんできたはずなのに、なぜ同じなのか。
それは、私自身がまったく変わっていないから。思えば、ずっと「頑張る自分」でした。頑張っていなければいけないと、常に目標を持っていなければ、と誰に言われたわけでもないのに、頑張っていない自分は価値がないのだと自分で決めつけていたのかもしれません。
そんなことに気付かせてくれたドラマ『私の解放日誌』から名前をもらって、このブログに自分の想いを少しづつ書いていこうと思います。頑張ることはやめられないのかもしれません。でも、自分の想いは「解放」してあげられるように。
私は韓国語学習者ですが、ここでは効率のいい勉強法もおススメの問題集も紹介しないと思います。自分を見つめなおす時間、過去を消化して「今」を生きること、その結果やってくる未来。「書かなきゃ」ではなくて、ふと思ったこと、想いを解放したくなったときにゆるく書いてみます。みなさんもコーヒーでも飲みながらふ~んとゆるく読んでいただけたらな、と思います。
こぐまの解放日誌、スタートします。